債券ETF(AGG・TIP)、中央三井外国債券インデックスファンドの比較
やっと、香港・中国出張から帰ってきて、プリンタやスキャナーを使えるようになったので、先日、楽天証券が取扱を始めた2つの債券ETFの検討を行いました。
1.AGGとTIPの特徴
iSHARES LEHMAN AGGREGATE BOND/AGG
連動指数:リーマン債券総合指数
信託報酬:0.20%
外国証券内容説明書は、こちら
YAHOO FINANCEのデータはこちら
*リーマン債券総合指数へ組み入れられる債券は、米国内で発行される残存期間が1年以上ある国債、社債等で、固定金利のもの。
iSHARES LEHMAN TIPS BOND/TIP
連動指数:リーマン物価連動債券指数
信託報酬:0.20%
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リーマン物価連動債券指数は、米国の消費者物価指数に連動してクーポンと元本が増加するもの。
この債券ETFは、将来、米国のインフレによる債券の実質利回り低下に対するリスクヘッジを有します。
詳しくは、VMaxの投資のブログで詳しく紹介されていますので、ご参照ください。 楽天証券での取り扱いETF追加
2.AGGとTIPの比較
まず、過去2年間のAGGとTIPのパフォーマンスを比較してみました。
参考までにIVV(S&P500連動型ETF)も表示しました。
Yahoo FINANCEデータは、こちら

緑線:IVV(S&P500指数連動型)
青線:AGG(リーマン債券総合指数連動型)
赤線:TIP(リーマン物価連動債券指数連動型)
過去2年間で比較すると、AGGがTIPをほぼ上回っています。
期間中、デフレ傾向にあったことが主な原因なのかもしれません。
しかし、ここ6ヶ月を比較すると、ちょっと異なった結果がでました。
過去6ヶ月間のAGGとTIPのパフォーマンス比較

2月末の世界同時株安以降、TIPがAGGを上回っています。
また、S&P500との比較を見ると、世界同時株安でIVVが大きく下落した局面では、TIP・AGG共も上昇しており、株式と債券の非相関性がよく解ります。
やはり、指数の性格を反映して、インフレ局面ではTIPがやや有利、デフレ局面ではAGGがやや有利という傾向があるようです。
将来、デフレ脱却しインフレ傾向が長期的に続くと考えるならTIPがオススメといえるかもしれません。
3.TIP・AGGと中央三井外国債券インデックスファンドの比較
私は、現在、中央三井外国債券インデックスファンドを定期購入しているので、これ債券ETFと比較してみました。
販売手数料
× TIP・AGG・・・1取引につき定額31.5ドル(税込)
○ 中央三井外国債券・・・無料 (フィデリティ経由でS-BUY-S 10万円以上で購入の場合)
信託報酬
○ TIP・AGG・・・0.2%
× 中央三井外国債券・・・0.7%(税込:0,735%)
信託留保金
○ TIP・AGG・・・不要
× 中央三井外国債券・・・0.1%
投資国
× TIP・AGG・・・米国 100%
○ 中央三井外国債券・・・米国28%、独113%、伊13%、仏11%、英国8%、スペイン、ベルギー、オランダ、カナダ、ギリシアと続く
リターン
(ETFはiSharesのデータ(07年3月末時点)、ファンドはYahooのデータ(07年5月末時点)
1年 3年 5年 (年間換算)
×TIP 5.1% 2.78%
×AGG 6.2% 3.0%
○三井 13.6% 8.8% 8.7%
締め日に2ヶ月のずれがあるため単純に比較できませんが、中央三井外国債券インデックスファンドの方が、明らかに高リターンのようです。
債券ETFのリターンは、米国国債の一般的なクーポン(3%〜6%程度)レベルのようです。
ファンドのリターンとの相違は、投資国による違いと、ユーロ高の影響なのでしょうか?
<私の現時点の考え>
本来、TIPとAGGのどちらを選択すべきかを検討する予定でしたが、投資国とリターン実績を重視して、当面、中央三井外国債券インデックスファンドを継続したいと思います。
将来、グローバルに投資する債権ETFが出た段階に、改めてファンドとの比較検討したいと思います。
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この債券ETFは、将来、米国のインフレによる債券の実質利回り低下に対するリスクヘッジを有します。
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2.AGGとTIPの比較
まず、過去2年間のAGGとTIPのパフォーマンスを比較してみました。
参考までにIVV(S&P500連動型ETF)も表示しました。
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緑線:IVV(S&P500指数連動型)
青線:AGG(リーマン債券総合指数連動型)
赤線:TIP(リーマン物価連動債券指数連動型)
過去2年間で比較すると、AGGがTIPをほぼ上回っています。
期間中、デフレ傾向にあったことが主な原因なのかもしれません。
しかし、ここ6ヶ月を比較すると、ちょっと異なった結果がでました。
過去6ヶ月間のAGGとTIPのパフォーマンス比較

2月末の世界同時株安以降、TIPがAGGを上回っています。
また、S&P500との比較を見ると、世界同時株安でIVVが大きく下落した局面では、TIP・AGG共も上昇しており、株式と債券の非相関性がよく解ります。
やはり、指数の性格を反映して、インフレ局面ではTIPがやや有利、デフレ局面ではAGGがやや有利という傾向があるようです。
将来、デフレ脱却しインフレ傾向が長期的に続くと考えるならTIPがオススメといえるかもしれません。
3.TIP・AGGと中央三井外国債券インデックスファンドの比較
私は、現在、中央三井外国債券インデックスファンドを定期購入しているので、これ債券ETFと比較してみました。
販売手数料
× TIP・AGG・・・1取引につき定額31.5ドル(税込)
○ 中央三井外国債券・・・無料 (フィデリティ経由でS-BUY-S 10万円以上で購入の場合)
信託報酬
○ TIP・AGG・・・0.2%
× 中央三井外国債券・・・0.7%(税込:0,735%)
信託留保金
○ TIP・AGG・・・不要
× 中央三井外国債券・・・0.1%
投資国
× TIP・AGG・・・米国 100%
○ 中央三井外国債券・・・米国28%、独113%、伊13%、仏11%、英国8%、スペイン、ベルギー、オランダ、カナダ、ギリシアと続く
リターン
(ETFはiSharesのデータ(07年3月末時点)、ファンドはYahooのデータ(07年5月末時点)
1年 3年 5年 (年間換算)
×TIP 5.1% 2.78%
×AGG 6.2% 3.0%
○三井 13.6% 8.8% 8.7%
締め日に2ヶ月のずれがあるため単純に比較できませんが、中央三井外国債券インデックスファンドの方が、明らかに高リターンのようです。
債券ETFのリターンは、米国国債の一般的なクーポン(3%〜6%程度)レベルのようです。
ファンドのリターンとの相違は、投資国による違いと、ユーロ高の影響なのでしょうか?
<私の現時点の考え>
本来、TIPとAGGのどちらを選択すべきかを検討する予定でしたが、投資国とリターン実績を重視して、当面、中央三井外国債券インデックスファンドを継続したいと思います。
将来、グローバルに投資する債権ETFが出た段階に、改めてファンドとの比較検討したいと思います。
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コメント
米債券ETFならゼロクーポン?
「ホンネの資産運用セミナー」でも記載されていますが、米国だけの債券ETFならば、ゼロクーポンの方が税法上のメリットがあるため、有利だと思います。
ちなみに、私も中央三井外国債券インデックスファンドを積立を開始しています。エルさんの記事を読んで、良い選択をしたと確信しました。ありがとうございました。
ちなみに、私も中央三井外国債券インデックスファンドを積立を開始しています。エルさんの記事を読んで、良い選択をしたと確信しました。ありがとうございました。
私はインデックスファンド、父は・・・
私は現在、資本がないためこれらETFは活用せず、外国債券のカテゴリはPRUマーケットパフォーマーや年金積立を随時購入し、毎月の積立ではセゾンバンガードに内包させるつもりです。
一方、父が保有しているグロソブ1年決算型を移行させるかどうかも考えましたが、やはり割引債の方がいいかもしれませんね。
一方、父が保有しているグロソブ1年決算型を移行させるかどうかも考えましたが、やはり割引債の方がいいかもしれませんね。
m@さん
「所投資対象が米国内中心のETFが多くていまいち使えない」という点は、今回の債券ETFとREIT−ETFに関しては特に感じました。
まだ、海外ETFは導入期なので、今後に期待したいと思います。
「所投資対象が米国内中心のETFが多くていまいち使えない」という点は、今回の債券ETFとREIT−ETFに関しては特に感じました。
まだ、海外ETFは導入期なので、今後に期待したいと思います。
エッジさん
NightWalkerさんが、http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2007/06/post_b467.html で、「あくまでこの1年ですが、日本株式、外国株式ともに、北米債券よりもグローバルに分散された外国債券との組み合わせの方が相関係数が低かった」とありました。
私にとって、債券やREITは、あくまでのサイドディッシュ(株式をメインディッシュとして)なので、できればグローバルタイプで各1本にしたいと考えています。
中央三井外国債券インデックスファンドは、販売会社が増えたせいか、純資産額も順調に増加しているようです。
NightWalkerさんが、http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2007/06/post_b467.html で、「あくまでこの1年ですが、日本株式、外国株式ともに、北米債券よりもグローバルに分散された外国債券との組み合わせの方が相関係数が低かった」とありました。
私にとって、債券やREITは、あくまでのサイドディッシュ(株式をメインディッシュとして)なので、できればグローバルタイプで各1本にしたいと考えています。
中央三井外国債券インデックスファンドは、販売会社が増えたせいか、純資産額も順調に増加しているようです。
こんにちは。本家のiSharesの情報を見ていなくて初歩的な質問すいません。
AGGとTIPのそれぞれで連動させている債券指数には、平均残存期間(平均デュレーション)みたいなものはないのでしょうか?あるとしたらどれぐらいなのでしょうか?5年ぐらいですかね?
AGGとTIPのそれぞれで連動させている債券指数には、平均残存期間(平均デュレーション)みたいなものはないのでしょうか?あるとしたらどれぐらいなのでしょうか?5年ぐらいですかね?
新幹線さん
外国債券インデックスファンドは、かつては選択枝がないカテゴリーでしたが、最近、随分と増えてきましたね。
金利上昇傾向にあることから、そのピーク時(=債券価格の底)に需要が増加するためでしょう。
販売会社も、世界同時株安以降、外国債券の販売に力を入れているように感じます。
外国債券インデックスファンドは、かつては選択枝がないカテゴリーでしたが、最近、随分と増えてきましたね。
金利上昇傾向にあることから、そのピーク時(=債券価格の底)に需要が増加するためでしょう。
販売会社も、世界同時株安以降、外国債券の販売に力を入れているように感じます。
Gabbianoさん
AGG(ETF)のAdjusted Durationは、4.51年(債券指数のAdjusted Durationは4.55年)、Wt Avg Couponは5.44%(債券指数のWt Avg Couponは5.38%)。
TIP(ETF)のAdjusted Durationは、5.44年(債券指数の6.52年)、Wt Avg Couponは2.50%(同2.48%)
中央三井外国債券インデックスファンドのDurationは、6.04年、(ベンチマークのDurationは、6.15年)
というデータです。
ETFと債券指数の値に若干の差はありますが、概ね5年±1年程度のレンジのようですね。
AGG(ETF)のAdjusted Durationは、4.51年(債券指数のAdjusted Durationは4.55年)、Wt Avg Couponは5.44%(債券指数のWt Avg Couponは5.38%)。
TIP(ETF)のAdjusted Durationは、5.44年(債券指数の6.52年)、Wt Avg Couponは2.50%(同2.48%)
中央三井外国債券インデックスファンドのDurationは、6.04年、(ベンチマークのDurationは、6.15年)
というデータです。
ETFと債券指数の値に若干の差はありますが、概ね5年±1年程度のレンジのようですね。
エルさん、デュレーションの情報どうもありがとうございました。
AGGとTIPで1年ぐらい違いがあるのですね。
あと、クーポンが現状で倍以上差がある点をどう考えるかですね。TIPはデュレーションが長く、クーポンが小さいので、これからインフレより金利上昇の度合いが大きくなったりすると不利な気もします。
こういうファンドって、大雑把には、平均のデュレーションとクーポンを持つ仮想債券として考えてもよいものなんでしょうかね。
このデータだけみても、債券のインデックス運用って結構難しそうですね。ファンドごとで運用に結構差が出てきそうな気がします。
AGGとTIPで1年ぐらい違いがあるのですね。
あと、クーポンが現状で倍以上差がある点をどう考えるかですね。TIPはデュレーションが長く、クーポンが小さいので、これからインフレより金利上昇の度合いが大きくなったりすると不利な気もします。
こういうファンドって、大雑把には、平均のデュレーションとクーポンを持つ仮想債券として考えてもよいものなんでしょうかね。
このデータだけみても、債券のインデックス運用って結構難しそうですね。ファンドごとで運用に結構差が出てきそうな気がします。
Gabbianoさん
債券ファンドは一見簡単そうですが、株式ファンドと違った要素(デュレーション、クーポンの有無、固定利付、変動利付、金利動向)を考慮する必要があり、専門書を読んでも難解で、イマイチよく理解できません。
AGGとTIPの概要説明にも、平均のデュレーションとクーポンのデータが記載されていましたので、やはり、これらのデータは、仮想債券のデータとして考慮すべき情報なのだと思います。
債券ファンドは一見簡単そうですが、株式ファンドと違った要素(デュレーション、クーポンの有無、固定利付、変動利付、金利動向)を考慮する必要があり、専門書を読んでも難解で、イマイチよく理解できません。
AGGとTIPの概要説明にも、平均のデュレーションとクーポンのデータが記載されていましたので、やはり、これらのデータは、仮想債券のデータとして考慮すべき情報なのだと思います。
債券クラスは
ほとんどマネックスの年金積み立てに移動してしまいました。
ノーロードでしたし、中央三井とまったく同じように動いていましたから。
ノーロードでしたし、中央三井とまったく同じように動いていましたから。
allanさん
中央三井だけでなく、年金積み立てやPRUマーケットパフォーマーも良い外国債券ファンドと思いますよ。
中央三井だけでなく、年金積み立てやPRUマーケットパフォーマーも良い外国債券ファンドと思いますよ。
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だなあとは思っていますが、結局の所投資対象が米国内中心のETFが多くていまいち使えないなというのが個人的感想です。