恐怖指数で、今回の世界同時株安を予知できなかったのか?
恐怖指数上昇 〜恐怖指数とは〜の続きです。
今回は、恐怖指数(VIX:CBOE MARKET VOLATILITY INDEX)の動きを分析してみたいと思います。

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恐怖指数 Max(1993年データ開始時〜現在)@Yahoo FINANCE
恐怖指数とは、単に株価が下がるとが上昇するというだけの指数なのでしょうか?
今回の世界同時株安のときの恐怖指数はどうだったのでしょうか?

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恐怖指数(過去3ヶ月)@Yahoo FINANCE
確かに、今回の世界同時株安の際に恐怖指数は上昇しています。
恐怖指数の山は、3回あり、2回目の3月5日が最高値でした。
2007年2月27日
Open:12.12 High:19.01 Low:12.10 Close:18.31
2007年3月5日
Open:20.40 High:20.41 Low:19.63 Close:19.63
2007年3月13日
Open:14.87 High:18.42 Low:14.60 Close:18.13
恐怖指数の過去最高値は
1998年8月
Open:25.98 High:44.28 Low:25.98 Close:44.28
ちょうど、
1998年3月:21行へ公的資金投入決定
1998年10月〜12月 金融再生関連法、長銀、日債銀国有化
という出来事が発生していた頃です。
投資家が市場の先行きに最も悲観していた頃といえるのでしょう。
日経平均の終値が約20年5ヶ月ぶりに7,699円(2003年4月25日)をつけた
2003年4月は
Open:28.36 High:29.13 Low:20.33 Close:21.21
です。
この頃も30近い指数で依然として高レベル(先行き不安大)といえます。
この恐怖指数は、先物商品市場の関係者だけで利用されているのかと思いきや、モーサテによく登場される、カブドットコムの山田 勉氏が自身のブログで解説されていました。
しかもその論点が、恐怖指数で今回の世界同時株安、予知できなかったのか?です。
kabu.com山田勉氏「相場を読む」
急落を恐怖指数で直前に予知するのはちょっと難しいかという感想ですが、それなりに評価されているようにも読み取れます。
短期的な予知信号とするのは困難としても、長期的な株式市場の流れを見る指数の1つとして利用できそうではありませんか。

↑↑↑
恐怖指数とS&P500の対比(過去5年間)@Yahoo FINANCE
恐怖指数がピークの時、S&P500は底を打っている。
S&P500が上昇し始めると、恐怖指数が低下し始める。
恐怖指数というものは、必ずも指数だけで見るのではないようです。
指数が株価に相当するなら、株式同様に出来高のデータがあるようです。
何と、その出来高が、2007年3月8日に過去最高値をつけたということです。
CBOE―恐怖心指数オプションの出来高が過去最高
エルの恐怖指数の検討結果
1.恐怖指数がピークとなった場合
○投資家は、市場の先行きに悲観的な見方をしているといえるので、逆張りをする好機と考えられる。
2.恐怖指数が低下し始めたら場合
○投資家が、市場の先行きに楽観的になり始めたといえるので、順張りで上昇トレンドに乗って投資を行う好機と考えられる。
3.恐怖指数が底になったら=世界同時株安以前(2007年2月末以前)か?
○投資家がリスクへの感度が鈍っている段階。
○恐怖指数が異常に低くなったら注意を要する。
○ちょっとしたきっかけで、投資家の警戒心を目覚めさせ、株価暴落に危険が潜んでいる。
○恐怖指数の出来高が増えたら注意を要する。恐怖指数が上昇始める可能性がある。
4.恐怖指数が上昇し始めた場合=世界同時株安以降(2007年3月末以後)
○リスクに鈍感すぎた投資家が、あらゆるリスクを気にしはじめる。
○投資家は、次の暴落への警戒心が市場に潜んでいることを感じ取った。
○投資家のリスクへの感度が戻り、ちょっとしたきっかけでマネーの行き先が揺れ動き、株価にも影響する。
直近の2007年3月27日 11:52 AM (US時間)の恐怖指数は
13.79
です。世界同時株安の時に比べ、かなり低下しています。
善意に解釈すると、投資家は落ち着きを取り戻している、悪く言うとリスクに対する感覚がまた世界同時株安前のレベルに戻ったといえそうです。
ちなみに、2006年の株価急落時を確認したところ、ライブドアショック時(1月17日、1月18日)、米国株安・円高進行による急落(4月24日)、インド株急落・福井総裁の村上ファンド出資問題(6月13日)など、いずれもその後数日で元の恐怖指数レベルに回復していました。
現在は、上記3〜4の状態にあると考えるのが妥当でしょう。
今回の世界同時株安が、昨年のように一時的な恐怖指数の変化で収まるのか、次の恐怖指数がいつ、どこで上昇し始めるか、だれにも予測はできません。
ただ、現在、注意すべき領域にいることだけは確かなようです。
今後、恐怖指数をチェックしていきたいと思います。
右の「Useful Links」に入れました。
<注>
ブラックマンデーの 1987年10月19日
日経平均の過去最高値(38,915円)の 1989年12月
日本の地価のピーク(148.0)の 1991年9月
時点の恐怖指数との関係を確かめたかったのですが、1993年に開発された指数のためデータは残念ながらできませんでした。
★★★関連記事★★★
恐怖指数上昇 〜恐怖指数とは〜
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今回は、恐怖指数(VIX:CBOE MARKET VOLATILITY INDEX)の動きを分析してみたいと思います。

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恐怖指数 Max(1993年データ開始時〜現在)@Yahoo FINANCE
恐怖指数とは、単に株価が下がるとが上昇するというだけの指数なのでしょうか?
今回の世界同時株安のときの恐怖指数はどうだったのでしょうか?

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恐怖指数(過去3ヶ月)@Yahoo FINANCE
確かに、今回の世界同時株安の際に恐怖指数は上昇しています。
恐怖指数の山は、3回あり、2回目の3月5日が最高値でした。
2007年2月27日
Open:12.12 High:19.01 Low:12.10 Close:18.31
2007年3月5日
Open:20.40 High:20.41 Low:19.63 Close:19.63
2007年3月13日
Open:14.87 High:18.42 Low:14.60 Close:18.13
恐怖指数の過去最高値は
1998年8月
Open:25.98 High:44.28 Low:25.98 Close:44.28
ちょうど、
1998年3月:21行へ公的資金投入決定
1998年10月〜12月 金融再生関連法、長銀、日債銀国有化
という出来事が発生していた頃です。
投資家が市場の先行きに最も悲観していた頃といえるのでしょう。
日経平均の終値が約20年5ヶ月ぶりに7,699円(2003年4月25日)をつけた
2003年4月は
Open:28.36 High:29.13 Low:20.33 Close:21.21
です。
この頃も30近い指数で依然として高レベル(先行き不安大)といえます。
この恐怖指数は、先物商品市場の関係者だけで利用されているのかと思いきや、モーサテによく登場される、カブドットコムの山田 勉氏が自身のブログで解説されていました。
しかもその論点が、恐怖指数で今回の世界同時株安、予知できなかったのか?です。
kabu.com山田勉氏「相場を読む」
情報収集術〜シカゴオプション取引所「VIX」=恐怖心理指数
今回の世界同時株安、予知できなかったのか?であるが、投資家心理を探る指標として有名なものの一つに「VIX指数」がある。シカゴオプション取引所(CBOE)が公表している「マーケット・ボラティリティ・インデックス」であるが、S&P500のオプション価格を元に算出される。
一般的にVIX指数は市場の先行きに投資家が悲観的な見方をしている時に高くなるため、投資家の不安心理を表す「恐怖心理指数」などとも呼ばれている。
今回、確かに2/27に急騰しているが、これは416ドル安の日で間に合わない。
その前日2/26は上伸しているがこれで急落を予知するのはちょっと難しいか。
去年5月、6月、7月の急落時もやはり急騰しているのが分かる。
チャートを3年に期限を広げて見てみると、年に数回は跳ね上がっている。
つまり「半年に1回」のガス抜きなら、前回から間が空いていたので、ヘッジを考慮することも出来た可能性もないではない。
VIX(CBOE)
VIX(Bigcharts)
急落を恐怖指数で直前に予知するのはちょっと難しいかという感想ですが、それなりに評価されているようにも読み取れます。
短期的な予知信号とするのは困難としても、長期的な株式市場の流れを見る指数の1つとして利用できそうではありませんか。

↑↑↑
恐怖指数とS&P500の対比(過去5年間)@Yahoo FINANCE
恐怖指数がピークの時、S&P500は底を打っている。
S&P500が上昇し始めると、恐怖指数が低下し始める。
恐怖指数というものは、必ずも指数だけで見るのではないようです。
指数が株価に相当するなら、株式同様に出来高のデータがあるようです。
何と、その出来高が、2007年3月8日に過去最高値をつけたということです。
CBOE―恐怖心指数オプションの出来高が過去最高
CBOE―恐怖心指数オプションの出来高が過去最高 2007/3/10(土)
米国最大のオプション取引所であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)は9日、米国株式市場の先行きに対する投資家の不安心理を示す指標として知られるボラティリティー指数(VIX)のオプション取引の出来高が8日に20万8,872枚に達し、昨年8月14日に記録した16万2,856枚を上回り、過去最高を更新したと発表した。
VIXは1993年に、米国の代表的株価指数であるS&P指数のボラティリティーを表す指標として、CBOEが開発。
2004年3月にS&P500指数をベースとするVIX先物を上場、その後、昨年2月24日に、同オプションの取引を開始した。
通常は投資家が市場の先行きに悲観的になった場合に上昇するため、「恐怖心指数(fear gauge)」とも呼ばれている。
エルの恐怖指数の検討結果
1.恐怖指数がピークとなった場合
○投資家は、市場の先行きに悲観的な見方をしているといえるので、逆張りをする好機と考えられる。
2.恐怖指数が低下し始めたら場合
○投資家が、市場の先行きに楽観的になり始めたといえるので、順張りで上昇トレンドに乗って投資を行う好機と考えられる。
3.恐怖指数が底になったら=世界同時株安以前(2007年2月末以前)か?
○投資家がリスクへの感度が鈍っている段階。
○恐怖指数が異常に低くなったら注意を要する。
○ちょっとしたきっかけで、投資家の警戒心を目覚めさせ、株価暴落に危険が潜んでいる。
○恐怖指数の出来高が増えたら注意を要する。恐怖指数が上昇始める可能性がある。
4.恐怖指数が上昇し始めた場合=世界同時株安以降(2007年3月末以後)
○リスクに鈍感すぎた投資家が、あらゆるリスクを気にしはじめる。
○投資家は、次の暴落への警戒心が市場に潜んでいることを感じ取った。
○投資家のリスクへの感度が戻り、ちょっとしたきっかけでマネーの行き先が揺れ動き、株価にも影響する。
直近の2007年3月27日 11:52 AM (US時間)の恐怖指数は
13.79
です。世界同時株安の時に比べ、かなり低下しています。
善意に解釈すると、投資家は落ち着きを取り戻している、悪く言うとリスクに対する感覚がまた世界同時株安前のレベルに戻ったといえそうです。
ちなみに、2006年の株価急落時を確認したところ、ライブドアショック時(1月17日、1月18日)、米国株安・円高進行による急落(4月24日)、インド株急落・福井総裁の村上ファンド出資問題(6月13日)など、いずれもその後数日で元の恐怖指数レベルに回復していました。
現在は、上記3〜4の状態にあると考えるのが妥当でしょう。
今回の世界同時株安が、昨年のように一時的な恐怖指数の変化で収まるのか、次の恐怖指数がいつ、どこで上昇し始めるか、だれにも予測はできません。
ただ、現在、注意すべき領域にいることだけは確かなようです。
今後、恐怖指数をチェックしていきたいと思います。
右の「Useful Links」に入れました。
<注>
ブラックマンデーの 1987年10月19日
日経平均の過去最高値(38,915円)の 1989年12月
日本の地価のピーク(148.0)の 1991年9月
時点の恐怖指数との関係を確かめたかったのですが、1993年に開発された指数のためデータは残念ながらできませんでした。
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コメント
Gabbianoさん
コメントありがとうございます。
そうですね、恐怖指数の関する記事は、見かけませんね。
実は、私も、先日の朝日新聞の記事を見るまでは、全く知りませんでした。
この記事作成を通して、株や投信の個人投資家も、もう少しWatchしていい指数と感じました。
Gabbianoさんはこの分野も相当お詳しいようですね。
今後ともよろしくご指導願います。
私の方が勝手リンクさせていただきました。
コメントありがとうございます。
そうですね、恐怖指数の関する記事は、見かけませんね。
実は、私も、先日の朝日新聞の記事を見るまでは、全く知りませんでした。
この記事作成を通して、株や投信の個人投資家も、もう少しWatchしていい指数と感じました。
Gabbianoさんはこの分野も相当お詳しいようですね。
今後ともよろしくご指導願います。
私の方が勝手リンクさせていただきました。
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個人投資家のブログでこの指数について検討しているものは見たことがなかったので、貴重です。
そのうち、勝手リンクさせていただくかもしれません。
私は、VIX指数はボラティリティ(主にIV)の目安に眺めていただけでしたが、もう少し深く見ていた方が良さそうですね。
たしかに、この指数で急落を予知することは無理だと思います。どちらかというと、事後に変化が現れると思います。
米国市場では、昨年後半に引き続き年初から株価が好調なことから、2月の初め頃からQQQQのプット買いで下落をヘッジする話が出ていたのです。こういう急な変化へのヘッジにはオプション買いはコストも安いし有効です。
これに対抗してプット売りしていたアホがここに一人います。(^^;
まあまあ良い利益が取れそうかなと思っていたところで、急落しました。利益が残った状態で逃げられたのでラッキーでした。
基本的に、指数関連のオプションのプット買いはヘッジに使われることが多いので、平時の場合は保険会社と同じスタンスでプット売り主体の方が取りやすい状況です。
直接関係無いオプション話ですいません。